質疑応答ページ

  • 2021年7月28日

こちらのページでは、インストラクター様からいただくご質問で皆さんに共有したほうが良いと判断したものについて掲載して参ります。

※ご質問いただいた順番に掲載しています。

 

Q 認知症に有効なリリースはありますか?

A 認知症など、脳機能に直接影響できるものとして、

明確に言えるものはありませんが、強いて言うなら、
・姿勢改善により脳血流の向上を目指す。
・運動機能向上させ活動性を高めることで、脳タンパクが分泌しやすい基盤を作る。
・脊椎などの可動性を高め、自律神経バランスが整うことで、活性酸素の過剰な産生を抑制しやすい基盤を作る。
となります。
あくまで脳のためというよりは、
健康全般のための行いとしての筋膜リリースが、同じく脳にとっても良い影響を期待できる、
という立ち位置で捉えていただけますと幸いです。
Q 脳梗塞や脳血栓などにより、多少障害が残ってる方はリリースを行っても良いでしょうか?
(1年前に発症。60代の方。リハビリOKと主治医の先生の了解とれています。現在は、ストレッチ重視の体操を行っています。)
A脳卒中後も、症状落ち着いていればリリースOKです!
血圧、脈拍チェックしながら行うのが良いです。
以下、注意点いくつか挙げます。
・痺による運動障害がある場合は、背骨や肋骨などが撓み(たわみ)づらいので、ボールによる刺激が強く伝わりすぎて、筋肉や肋軟骨を痛めるリスクがあると思います。布団の上でやるなどし、他の人に比べ、最初は負担を和らげながら様子を見て行うのがよいと思います。
・特に痛覚や圧覚など、感覚障害がある場合には、痛みに気づきづらいかもしれないので、本人にしっかり説明し、負荷量に注意して行うと良いです。
・リリースの肢位によって、ご本人が体勢をコントロールできずに事故になる恐れもあるので、しっかり動きをコントロールできる範囲、
あるいは、コントロールできるやり方を工夫してお伝えして頂くのがよいと思います。
・骨粗鬆症の有無、血圧、脈拍が安定しているかリリースの肢位を自身で安定して取れそうかを、事前に確認して頂き、
大丈夫そうであれば行っていただいてOKです。
※大丈夫そうかどうか判断が難しい場合は事前にご相談下さい!
Q 体側((脇の下のすぐ下=広背筋・前鋸筋、肩甲骨の外ヘリ(大円筋・小円筋)の辺り)をゆるめると、
後頭骨隆起の下(上項線)〜耳の後ろ(乳様突起)辺りの側頭部頭痛が楽になります‼関係はございますでしょうか?
A 体側をリリースと側頭部頭痛の軽減は影響すると思います!
肩甲骨が内転、下方回旋しやすくなり、肩甲骨のポジション、頸部の筋腱のアライメントが整い、同部の痛みが軽減していると考えられます。
Q 胸郭出口症候群の方で、
鎖骨下付近の詰まりと手の痺れなどが出る症状をお持ちの方へのリリース方法について教えてください。
A胸郭出口も姿勢の影響で、特に、上位肋骨の拡張性低下とストレートネックが影響しやすい印象です。
広背筋や前鋸筋などの、上肢帯と体幹をつなぐ筋肉を中心に、背部全体をほぐしていくのが良いと思います!
加えて、膝裏のリリースも良いです。
Q ゴルファーのパフォーマンスアップ目的のリリースについて教えてください。
A 肩甲骨と骨盤がしっかり可動できることが大事なので下記の部位と、股関節もリリースがお勧めです!
・肩
・肩甲骨周り
・背中
・体側
※前職でゴルフのセミプロ級のドクターがいたのですが肩甲骨と股関節を大事にしていたと記憶しています
Q ギックリ首で苦しんでいらっしゃるこの方の症状を筋膜リリースで緩和する方法を教えてください。
また、痛みが取れた後に同じ症状を繰り返えさないよう、普段から出来るケア方法等を教えてください!
Aギックリは「まずは触らない」が良いです!
患部以外は、肩甲骨をゆるめながら、それだけで楽にらない場合は、下肢のリリースで楽になることもあります!
大腿や股関節の硬さは骨盤・腰椎を介して、脊椎全体の左右差に影響しやすいのと、下腿も、アキレス腱と頸椎が、相互に体の上下のバランスを保っているため。
下肢は、頸に影響しやすいです!
Q 膝に水が溜まっており、少し痛みがあるような方へのアプローチ方法を教えてください。
A 膝に対しては、腰と股関節を行った上で、大腿外側をリリースすると良いです!
膝の中でも特にお皿に水が溜まりやすい場合は、より股関節か大事です。
Q ギックリ腰を繰り返されているお客様が、
リリース体験をされた翌日にもくしゃみをきっかけに再発されたそうなのですが、
これまでは、一度再発すると治るのに1週間かかっていたのに今回は1日で治ったそうです。
これは筋膜リリースのお陰??と聞かれたのですが、そーなのでしょうか?
Aその可能性は大いにあります。アウターマッスルが全体にリリースされることで、インナーマッスルが働きやすくなるので、
自然としなやかな動きを獲得されてきているので、自己修復力が高まったのだと思います。
Q ビフォア アフターの写真掲載について教えてください。
A現在、ビフォアアフターの掲載が法律で取り締まられており、病院、整骨院、サロンなどでは掲載を基本取りやめている状況です。
事業形態などによって発信可能なのかどうか、確認が必要です。
Q 以前、整体院の院長先生に伺ったお話です。
臨床結果、お客様の統計上、ホルモンバランスが乱れ、特に更年期症状がある方は
仙腸関節付近がガチガチに硬く強張っている方が多いとのことでした。
ホルモンバランスと仙腸関節付近の硬さについて、山﨑先生のご見解教えてください。
A ホルモンバランスと仙腸関節の関係は、
①循環の側面(頭蓋仙骨リズム)
②脊椎機能の側面(Spyne Dynamics理論)
の2つが主にあると考えられます。
①頭蓋仙骨リズムの改善による、脳脊髄液還流が改善し自律神経などに好転的にはたらく。
https://youtu.be/otGgT63Jx-o前半部分)
(終盤で仙骨と筋膜の関わりも話している)
②仙腸関節の機能改善で、脊柱全体の機能が改善→脊柱の可動性改善が自律神経バランスの改善にはたらき、
結果ホルモンバランスの乱れを整えることに繋がると考えることができます。
Q 背中に痛み・しびれがある方についてです。
作業で歪んだ姿勢をするためか、骨盤の歪みからきているのか、背中に痛み、と言うよりは痺れを感じるとのこと。
このような場合は病院を進めるべきか、リリースをトライしてみても良いのか?
痺れについて、知識がないため教えてください。
A ご年齢や病歴によるかと思いますが、
骨粗鬆症がある等の場合では、外傷の身に覚えがなくても、4,50代の方でも圧迫骨折などあり得るので、
明確にいつもと違う腰痛や背部痛は注意が必要です。
いつもの腰痛の延長で少ししびれるぐらいであれば、ひとまずリリースしてみて、リリース中の感覚や
アフターの感覚を注意深く感じ教えていただくと良いです。
Q  小・中学生のサッカー男子の
カカトのシーバー病、膝のオスグッド病
について、こちらに有効なリリースを教えてください。
A シーバー病、オスグッドなどは「使いすぎ」✕「使い方」の問題で、特に使い方の問題が大きくでやすいです。
使い方は、全身の使い方が局所に影響します。
全体の使い方は背骨の使い方が特に影響するので、やはり全身のリリースが何より大事です。
全身リリースにしっかり時間をかけた上で、下肢のリリースもしていく、というバランスのとり方がお勧めです。
Q コロナワクチン接種後に
筋膜リリースクラスご参加を希望されている方がいらっしゃり、お受けして良いものは迷われています。
先生のご見解お聞かせいただけます幸いです。
Aワクチン接種直後は副反応の発生リスクが高いため、事前に安静にしておくのが推奨されてはいます。
また、息があがるぐらいの運動で体力が低下すると副反応の発生率高めてしまうため、激しい運動は控えるのが良いとされます。
さらに、汗などをかく場合は、針を刺したところからの感染にも注意が必要です。
リリースボールでのセッションでも、相手のご年齢によっては疲れられるかと思うので、その点は個別に注意が必要かと思います。
また、そこまで疲労させない場合も、接種後24時間ぐらいは副反応が出やすく、
普段と体調など異なる状態でのセッションでトラブルになることもあるので、基本は摂取直後は控えておくことを推奨します。
どうしてもご希望の場合は、
その日生じた体調などのトラブルに関しては自己責任で、患部を清潔に保つよう相互に努力して行うのがよいかと思います。
Q 筋膜の癒着は、ヨガやストレッチでも解消できますか?
Aヨガやストレッチでは、リリースというよりも、骨格などと一緒に、筋膜の歪みが取れる、という認識として捉えてください。
Q ② 元々三半規管が弱く乗り物に乗ったり、ヨガでも逆転のポーズが苦手な方なのですが、
リリースで右を肩からお尻までやった時点で酔い出してしまう方がいらっしゃいます。
普段から酔いやすいとのことなので、リリースのせいではないのですが、
これは、千差万別のお体”個性”として捉え、酔いがでないようにリリースしていただくしかないでしょうか?
または、リリース方法やその他の対策をとって良いが出づらい体質にしていくことは可能なものでしょうか?
Aめまい症などではなく、三半規管が弱くて酔いやすいというものでしたら、強度を下げ行うことが良いです。
特に、体幹などの筋肉の緊張状態が変わることで、姿勢保持の反応が変わると、酔いが来やすくなることも考えられます。
強度を半分ぐらいにして、また、どこかに限局させず全身を行うことで、体幹の緊張状態の変化がバランスよくなされるので、その方が良いかと思います。
もし仮に、右側をリリースして酔いが来やすく右の強度を下げるのであれば、一緒に左の強度も下げ、左右バランスはあくまでクズさずに行うといった感じです。
ただ、右側をリリースした時だけ顕著に酔いが来るのであれば、
元々の体幹筋のバランスが悪い理由や、もしくは別にめまい症などがでる原因などがあるかもしれないので、その場合には、改めて対策が必要かと思います。
Q 11歳の女の子について相談です。
少し運動したりすると、左膝裏からふくらはぎ上部あたりまで痛むことがよくあるそうです。
整形外科で骨を見てもらっても問題ないそうで、ただ頻繁に痛がるので心配です。
五年生で、身長がすでに160センチと高いです。膝の裏にも成長痛は出るものでしょうか?
脛の張りも感じるそうです。
A成長痛は大いにあり得ます。スポーツは何かやられていますでしょうか?
リリース箇所はこの場合は全身が良いです。
成長痛だとしたら、局所の硬さというよりも、全身の成長に対して局所のストレスを分散できていないということになるので、
膝裏や大腿はもちろんですが、同じぐらい脊柱の靭やかさや、
股関節周りの動きのスムーズさが大事です!
Q 腱鞘炎、テニス肘やゴルフ肘の原因とリリース方法について教えてください。
①腱鞘炎 腕(腱)だけをつかっていたり、 腱に負担がかかるポジションで使い続けることで発症いたします。
そのため、姿勢を整え、 肩甲骨を正しい位置で使えるようになることが大切です。
リリース方法は、
背骨、肩甲骨のリリース:7 前腕と手のひら:3
↑上記の割合でリリースしていただくと、根本改善に繋がりやすくなります。
《補足》
腕(腱)に負担がかかるポジションでの使い方 から 姿勢を整えて、 肩甲骨から腕まで全体をバランス良く使える状態に戻してあげるアプローチが大切です。
 テニス肘やゴルフ肘も、体幹と肩甲骨の機能が大事になるので、 基本的な考え方は腱鞘炎と同じです。
イメージとしては、
体幹(全身):肩甲骨:上腕:前腕=4:2:2:2
ぐらいのイメージでリリースする程度が最善です!
Q 「へバーデン結節」に有効なリリースはありますでしょうか?
☆ 
A  へバーデン結節は、手指の変形性関節症と考えられています。
急性期はしっかり保護することで炎症を落ち着けることが、増悪させないためにも大事です。
もし急性期の場合は、テーピングなどで保護する方法もお伝えするので仰ってください。
またその上で、
全身の使い方として指に過負荷をかけやすい状態があるかと思うので、
あくまで全身リリースを行うことが大事です。
基本は、指の保護と全身リリースが大事という前置きの上、
直接的に影響する前腕のリリースと、間接的に影響する広背筋や大胸筋、肩、上腕のリリースをしていただくと良いです。
Q ムズムズ脚症候群の改善について教えてください。 2021/9/15追加
A ムズムズ脚症候群は多くの場合、 原因が1つからきておらず、
全体的な心身のバランスの乱れから発症することが多いです。
薬の服用以外で改善していくのであれば、栄養状態を整えていくことが最善です。
その場合まず、血液検査を実施し、病歴・自覚症状等のカウンセリングを踏まえ、専門家に診断してもらいます。
その後、診断結果より必要栄養素を整えるために普段の食生活はもちろん、サプリメントを摂取して参ります。
※診断結果にもよりますが、やるとなると、サプリメント代の費用はかかります。
ご希望の方は山﨑先生を通して生化学の専門家へ依頼いただくことが可能です。
また、自律神経・ホルモン系から発症していると考えるなら、
体を動かすことが好きな場合は、スポーツの時間増やしたり、 背中がガチガチの場合は、背中リリースを中心に緩めていただくことをお勧めします。
Q 筋肉が硬くなる要因について質問です。2021/9/15追加
筋肉が硬くなるのは筋膜が原因でしょうか?
筋膜が硬くなったり、筋肉に張り付いたりすることで筋肉が硬くなったり動きにくいことはありますが、 筋肉自体も硬くなることはありますか?
筋肉の硬さにはたくさん種類があります。
 ex, 癒着(筋肉と筋膜/筋肉と関節等)、緊張、攣縮等。
なので、ご質問の回答としましては、
「筋膜由来からくる筋肉の硬さ」と、「 筋肉自体が硬くなる (筋肉が硬くなることで筋膜が癒着する) 」の、両方ございます。
硬くなる原因はいろいろあり、 筋肉・筋膜どちらからの硬さスタートなのかに関わらず、相互に関係してきます。
Q 全身リリースを行うことが、日常生活やクラス時間の中で難しい場合、優先的に行うべき箇所について教えてください。2021/9/15追加
 A 姿勢を担う上半身、大胸筋、大腿直筋(骨盤の傾きに影響しやすいため) です。
Q 脳梗塞の後遺症がある方へのリリースについて教えてください。2021/9/15追加
A 全身リリースが最善ですがご本人の目的にもより多少異なって参ります。
①機能自体を治していきたい
②今可能な機能でできることを増やす
③現在以上固まらないように=現状維持を目的とする
①の脳機能を回復させる目的の場合は、新しい動きを再教育していくことが大切です。
その為には、正しい動きを再度覚えていくための全身リリースと、 リハビリにて教えてもらえる運動療法を合わせて行っていただくと良いです。
Q 手・指にリュウマチのある方へのリリース方法を教えてください。2021/9/30追加
A リウマチの方は、特に手指などは繊細なため、 リリースなどを行う際は、ごくごく優しく行うというのが良いです!
適度に行う分には、血流が促進し、関節の強張りの緩和にもなりやすいですので、 ご本人の中で無理のない範囲を見定めて行っていただく分には良いと思います。

Q下肢静脈瘤のある方が、リリースをする際、気をつけた方が良い点はございますでしょうか?2021/11/8追加

お医者さんで手術を勧められたが受けない選択。圧着靴下を毎日履いてる。特に生活に困ることはない程度。
A 静脈瘤がある場合は、循環が阻害されて老廃物がその場所に溜まりやすくなっているかと思います。
細胞も柔らかさを損ねやすいので、刺激により内出血などは気をつけたほうが良いと思います。
また、血管自体も浮き出ている状態なので、直接刺激され傷つくのを注意したほうが良いです。 基本は、ゆっくり刺激少なめにリリースされることをお勧めします。

Q筋膜リリースをした後は、激しく動くのはNGですか?2021/11/22追加

マッサージ後は、筋肉が緩んでいるから筋肉は働きにくい。また激しい運動は控えてゆっくり休めてくださいといわれます。

A

筋肉の緩さだけにフォーカスすると、仰るような見方もあると思うのですが、
全身のリリースをしたあとは、筋肉が緩むというだけでなく、筋膜や骨格の歪みが調整されている状態になります。
そのため、全体的に噛み合いが良いので、自然な動きを出せるかと思います。
また、局所的にリリースを重点的にしたときは、仰るような筋肉が緩まっていることに、適宜注意しつつで良いと思います。
考え方として、リリースの本質的な目的は「緩める」以上に、「整える」というところにあるとイメージして頂ければよいかと思います。

Qリリースボールとその他テニスボール等の代替ボールの違いはどのような点がありますか?2022/1/16追加

A

テニスボール等代替ボールと、リリースボールの1番大きな違いは、「グリップ力」。

グリップ力が大切な理由は下記の通りです。

“筋膜リリース”の基本は「1点を固定した状態で1点を動かす」と言うスキル。

ボールが体にフィットしグリップ=安定感がつくれた状態でロールしなければ、”筋膜リリース”にはならないと言うことがございます。
指圧の代替として、体に刺激を伝えることが目的の場合は、テニスボール等でも可能ですが、厳密に言うと”筋膜リリース”とは言えないと、言う理論となります。
また、テニスボールは中が空洞のつくりとなっているため、劣化しやすく、圧を加えた状態でロールし過ぎると破裂する可能性が高まります。
※実際に破裂した方もいらっしゃいます。
継続的使用により、性質が変わってくるので体への一定の結果を出しづらいと言う点もございます。
その他、使った際の体感覚はもちろん、絶妙な弾力性を耐久性高く保てる点も専用ボールの大きな魅力です

Qバネ指の方の原因とおススメのリリース方法について教えてください。2022/1/24追加

A

バネ指も、腱鞘炎やテニス肘同様、基本はまずは全身リリースです。
また、その上で肩甲骨、肩、上腕(特に三頭筋)などをしっかりほぐした上で、前腕のリリースです
身体の中心の硬さや、姿勢不良が改善してくると、自然とばね指も出づらくなります。
指に近いところは仕上げとして行うとうまく行きます。

Q背面のリリースで側湾が進んでいる方は、

左右での筋バランスがすでに崩れていると思いますがその方に対してのアプローチはどうしたら良いですか?
その方は手術を勧められたレベルの側湾をお持ちで、側湾している側の背中は明らかな筋収縮があります。2022/1/24追加

A

まずは均等にリリースが良いです。
側湾の方のリリースの目指す方向性でしては、左右の差をなくすというよりは、バランスを崩したまま固まってしまっているのを解消し、靭やかさを取り戻すという感じです。
そのため、筋膜で全体的に固めてしまっているのを解きほぐすのが具体的な方法論になると思います。
側湾ついでに猫背で固まっている方もいるので、そのような方は背面だけでなく、広背筋なども効果的かと思います!
ご相談の方は、手術をするレベルとのことなので、寝て難しかったら座って行ってください。
いずれもできる範囲で行えるものはよいと思います。
一点だけほぐすと、特に側湾の方は、バランスのとり方が特徴あったりするので、バランスを崩さなあためにも、あくまで全体に、優しくです。
※軽くやれば反動など、仮に出ても強くは出ないので、事前に説明をし、もし反動が明確に出る場合はいちど中止で良いです。

また、80度程度の側弯をお持ちの方も基本は上記と同じ点に留意しながら進めていただければ良いですが、特に側湾の強い方のポイントは、姿勢のとり方や筋肉での固め方など、どのように反応が出るかが予測がつきづらいので、ごく軽くから行い、大丈夫であることを確認して頻度や強度を増やすこと。

また、都度立ったりしながら、状態に問題がないか確認して行うことをして頂ければと思います。

Q臀筋群のリリースで、坐骨神経の人で痺れなどがある方は強度を弱めればリリースしてOKですか?2022/1/24追加

A

坐骨神経痛の方へのリリースにつきましては、痛みのある箇所を除いて、多少の痺れがあっても優しく臀部をリリースをされてみた際に、
快適な方向に変化した等、ポジティブな変化がある方につきましては
リリース前&リリース中&リリース後
それぞれの地点で、セルフモニタリングをされながらリリースいただくと良いです!
また、小殿筋の硬さが、坐骨神経痛と似たような痛みを出すことがあるので、こちらもチェックしておくのが良いです。
小殿筋をダイレクトにほぐすのは難しいかと思うので、中殿筋のリリースで股関節の柔らかさが出ると、小殿筋も緩むと思います。

Q猿腕の方について。四つ這いで、肘に押し込みをかけていらっしゃるので、押し込みを外して三頭筋を働かせてと伝えると三頭筋が攣りそうになるようです。

猿腕の方に、リリースボールで三頭筋をほぐすことは、有効なのでしょうか?・有効となるリリース箇所・体の使い方のポイントについて、教えてください。
2022/2/14追加

A

三頭筋自体も、働けないまま筋膜的なかたさがあると思うので、リリースはして頂いて良いです。また、三頭筋だけでなく、三角筋、二頭筋、大胸筋、広背筋、菱形筋などから硬いところを探していくのも大事です。あとは全身リリースで、肩甲骨と背骨の連動が良くなると更に良いと思います。
その上で、リリースと合わせて使い方の意識自体を変えるようなことをして頂けたらと思います。

Q肋骨が開いていて、閉じない感覚のある方の理由と改善方法につき教えてください。2022/2/14追加

A

基本的には、肋骨の部分的な問題というよりは、胸郭自体のポジションの問題であることが多いと思います。
腰椎から胸椎にかけての機能低下が原因で、胸椎と腰椎の境目あたりがきれいに前弯できていない場合に、
全体として、肋骨の下の辺りが前に飛び出るように極端な胸の張り方をした姿勢になり、そのまま閉じれなくなります。
そのような形の場合でしたら、脊柱起立筋全体のリリースをするのが第一に大事です。
胸椎と腰椎の境目あたりを少し多めにしたり、リリースの際に呼吸が深くなるよう内観を伴い行ってもよいです。
また、そのままの姿勢での固定が続いていて、腕の上がりも悪かったりする場合は、広背筋や大胸筋のリリースも大事だと思います。
いずれの場合も、胸椎は筋膜の連結としても多くの筋が入り交じる場所なので、全身リリースが全体的に基本中の基本ではあります。

Q筋膜リリースのレッスン終了後の眠気 倦怠感の症状が強く出る方がいらっしゃいます。これは、好転反応ととらえていいのでしょうか?体が楽になったのと同時に、一気に倦怠感が来るのは 緩めすぎたのでしょうか?様子を見ていても問題はないでしょうか?2022/2/14追加

A

一時的な倦怠感や疲労感、眠さまた筋肉痛のような症状はリリースによるものと考えられます。
まず1つといたしまして、強ばった筋肉には、老廃物や疲労物質等が溜まっていた状態なので、それらがリリースにより流れ出すことで、お体から排出されるまでだるさや疲労感、眠さ等となって実感されることがございます。
また、少しお体にとって負担となるような(痛気持ち良い態度を超える)刺激が筋肉にかかった場合筋肉痛の症状として現れることがございます。
ですがどちらも通常、日が経過する毎に改善して参ります。
また、あとは、脳に血流がいきづらいときはぼーっとしやすいのですが、特にいちばん影響しやすいのは、首(あるいは顎)の筋肉が緊張しているときが多いです。
姿勢に関わる筋肉をリリースすることで全体的に緩み、
その状態で姿勢を維持するため(特に重い頭蓋骨を支えるため)、首や顎などが緊張することがあります。
対応としては、少し強度を下げ、必ず全身バランスをよく行うこと。局所をほぐしすぎると上記の傾向は出やすいです。
更に、広背筋や大胸筋などの、大きな筋肉で、猫背姿勢を作りやすい筋肉は、重点的に行い調子が良い場合は、重点的に行っても良いです。
骨盤などの働きに影響するという面では、大臀筋や大腿四頭筋なども同様です。いずれの場合も、必ず左右均等に行うことがポイントです。

Q横隔膜の筋膜リリースについて。肋骨の内側の骨に沿ってほぐすのも横隔膜のリリースになるでしょうか?手でマッサージする記事をよく見ますし、実際自分でもしていましたがボールでしても同じ効果があるんじゃないかな?と、思いました。2022/2/14追加

A

「横隔膜をしっかり捉えて解す」となりますと、仰向けで膝を立ててお腹を緩めた状態で、肋骨(八の字になっている骨)の裏に指をぐっと差し込んで、深い呼吸を繰り返す等のアプローチが必要となります。
ボールでリリースする場合は、うつ伏せに寝て、肋骨(八の字の少し外側=みぞおちトップではなく、少しハの字に開いた辺り)にボールを当てて深い呼吸を吸う呼吸繰り返すアプローチで横隔膜を解すことは期待できます^ ^
注:みぞおちトップの辺りは心臓があるため、裂けてください
注:肋骨に乗らないようにボールをセットしてください

Q腰痛をお持ちの方へのアプローチ方法について教えてください!YouTubeなどで腰痛の人は余計腰の筋肉を傷つけてしまうので腰をほぐしてはいけないという情報を目にしたのですが、私はガンガンほぐしていますしお客様にもレッスンでしてもらっていますが、認識は合っていますでしょうか?2022/2/14追加

A

腰だけをリリースするのではなく、骨盤の位置を調整できるようにその他箇所も合わせてリリースすることをお勧めいたします。
■反り腰で腰痛持ちの場合
①お尻(大臀筋)リリース
②腰リリース
③恥骨あげて、尾骨を下げる意識
④骨盤底筋のエクササイズ
■腰が丸くなっている腰痛持ちの方の場合
①ハムストリリース
②お尻
③腰リリース

Q過去に乳がんを患って片側の胸を全摘、腋窩リンパを取ってしまった方がいます。リンパ浮腫により腕のむくみ、肩の内旋がお悩みです。やってはいけない所はありますか??

個人的には大胸筋のリリースもやりたいんですが胸にボールを入れる事の不安が強く、この前はできませんでした。うつ伏せになる事に対しての抵抗はないです。
摘出から10年はすぎていて、定期検査も終了しています。主治医の先生より特に注意されている事はないみたいです。痛みの出る体勢は特にないです。
ただ、摘出した方の腕が反対側と比べ可動域が狭くバンザイの姿勢が取りにくいです。施術の際、デコルテのリンパを流すのは抵抗ありません。2022/2/16追加

A乳がんの術後の方には、なるべく術部がかたくなりすぎないよう、少しずつほぐしていくことを、私は大事にしています。おそらく、触らぬ神に祟りなしの感覚で、敢えてほぐす方が少ないのだと思いますが、仰るように、可動域制限がすごく出やすくなると同時に、姿勢も猫背になったり、胸郭の拡張性が低下したりもしやすいです。

リリースは、循環が停滞しやすいために、基本痛みが出やすいですので、不安の少ない肢位や工夫をして、弱い強度から地道に行なっていただければ良いと思います。
また、腕挙上のストレッチも、気がついたときに行なっていただくのが良いです。内旋位で固まっているかと思うのですが手のひらを返した状態でバンザイの肢位で伸ばして頂くのだが良いとおもいます。

ストレッチして30秒キープを、1日に3〜5回行うとよいです。

Q人の柔軟性(可動域)は、どのような要素で決まりますか?2022/2/27追加

A

・生まれ持った体の組成の割合(コラーゲン、エラスチン)
・筋肉の柔軟性
・使い方のバランス
が基本です!
とくに、筋肉自体の柔軟性と同等に、使い方のバランスは大事だと思います。
例えば股割りができるような方も、股関節だけが柔らかいのではなく、骨盤や背骨の使い方全体が、しなやかにできているからこそ、全体的に関節の動きに無理がなくなり、股割りができます。
ちなみに、生まれ持った関節のつきかたについては、柔らかさや可動域の指標というよりは、どの動き、どの競技に特化しやすいか、への影響というのが適切かと思います。
生まれつき、骨格的に股関節が外向き傾向の方は、例えばバレエを行う上では有利になります。
骨格の向き的に、バレエの基本肢位がとりやすいのです。国によってはそれだけでバレエのエリートコースに入れるかどうかに関わると聞きます。
また、生まれつきの関節の付き方が柔らかいかどうか、という部分は、コラーゲンが多いかエラスチンが多いかの違いになるため、生まれつきの組成の柔らかさは筋膜でも骨格でも同じです。

Q上腕(三角筋の停止部と二頭筋、三頭筋が交差する辺り)をリリースすると、肩こりの改善と僧帽筋の緩みを感じる理由について教えてください

また、ビン!と、鋭い痛みが走る感覚もあるのですが、こちらは神経に触れているなどが原因でしょうか?その場合は、痺れに似た痛みが走らない範囲で優しくリリースすれば、問題はございませんでしょうか?

2022/2/27追加

A

筋膜の連結によるものと考えられます。浅後腕線(SBAL)という筋膜のラインがあり、添付の図のように連結しています。僧帽筋と、三角筋~上腕外側まで密接に繋がっています!
また、ビン!と響く感覚や痺れは、神経に触れていると思います。その場合は、直接そこをリリースするのではなく、周りからじっくりと、明確なしびれや痛みがないように行うのが良いです。

Q足裏や、肩背中をリリースしたときに、マットに足裏や背中がビターっと密着する感覚はなぜ得られるようになるのでしょうか?

緊張や強ばりがとれたり、使いすぎの筋肉筋膜をゆるめて、全体のバランスが整えられたため。使えてないインナーマッスルや小さな筋肉も感覚が目覚めて、全体で身体を支えられるようになったため、との認識で合っていますでしょうか?2022/2/27追加

A

仰って頂いたような解釈で間違い無いかと思います。こわばりが取れることで、関節や筋膜などの動きのゆとりができます。そのことで、関節や筋膜などが、外からの刺激に対して繊細に反応できるようになります。固めた使い方をしてしまっているときは、細かい動きの変化に関節や筋膜が対応する必要がなくなってしまうので、関節や筋膜自体の、外からの刺激に対する繊細さが低下してしまいます。

また、ガチガチの状態では、動きの能率が悪く、自律神経的にも緊張傾向になるため、全体に体の状態に内観しづらくなるかと思います。そのため余計に緊張が抜けないので、じっくりリリースることで、一つ一つの関節や筋膜の動きが目覚め、マットに吸い付く感じになるのだと思います。

Q弊社のボールで太ももをリリースするのと、フォームローラーで、太ももをリリースすることの違いについて教えてください。

やはり筋膜をとらえて、リリースできるのはボールですが、フォームローラーで、リリースする価値はどこにありますか?フォームローラーでやる場合は筋膜リリースというよりは、ストレッチに近い効果をえられると言うことでしょうか?
フォームローラー反対派ではないのですが、お客様によっては、ローラーもいいというかたもいらっしゃるので、使い分けについて知りたいです。2022/3/24追加

A

はい、フォームローラーに比べてボールの利点は、筋膜をグリップしやすいことだと思いますので、筋膜をリリースするのには適していると思います。
フォームローラーは、構造的に安定しているため、一定の圧をじっくりかけやすいのが利点だと思います。体重を上手く使って奥の方に刺激が届きやすいと思います。また、筋膜をリリースというよりは、筋肉をほぐしているのにより近いと考えていただければと思います

Q大腿筋膜腸筋の筋膜リリースをするとき、大腿筋膜腸筋の下に繋がる腸脛靭帯までリリースしても意味はありますでしょうか?

腸脛靭帯のリリースを行って良い場合、大腿筋膜腸筋から腸脛靭帯までのリリースを行い、脚側面の硬さを改善していくことで、股関節内旋のねじれを解消させていくことが可能になりますか??2022/3/24追加

A

脛靭帯の停止部は、脛骨粗面というよりは、ガーディー結節(脛骨の外側)になります。ここは他の筋肉の停止はない認識です。
仰るように、靭帯そのものはリリースしてもほぐれづらいので、腸脛靭帯のリリースをする際の考え方は、腸脛靭帯そのものではなく、
・腸脛靭帯に繋がる、大腿筋膜張筋や大殿筋をリリースすること。
・また、腸脛靭帯は奥のほうで、外側広筋や大腿二頭筋の筋肉の間に巻き込むように連結しているので、その連結をほぐすとよいです。
実際には、腸脛靭帯を丁寧にリリースしていくようなイメージで行うでも、結果として奥のほうがじっくりほぐれてくると思います。ポイントは丁寧にほぐすという点です。
靭帯や腱などの分厚いところの組織は、針を勢いよく突き刺してもなかなかやぶれないぐらいかたいので、無理にほぐそうとしても、良い反応が特に出づらいところだと思います。バターが溶けるようにのイメージでじっくりほぐしてください。
また、上部に関しては、特に大転子の可動性にも直接影響しやすいので、上手にほぐすと変化が出やすいと思います。仰るように股関節内旋で固まっている方にも有効だと思います。同様に、腸脛靭帯とハムストリングすの境目で、下1/3あたりの場所も、膝の動きに影響しやすいので、こちらも変化が出やすい場所です。

Q上腕三頭筋の下に走る神経は具体的にどの辺ですか?2022/04/07追加

A

下記図にある神経2つが圧迫されやすいです。上は腋窩神経という神経で、脇の裏辺り、下は橈骨神経という神経で、脇の少し下辺りです。
この辺は強いリリースを避けていただくと良いです。

Q腹部リリースについて。腹部が硬くなる要因はどのようなことが考えられますか?2022/04/07追加

A

考えられる要因としましては主に、交感神経優位で、臓器が緊張している状態です。
また、腹筋が収縮したまま固まるというのも一つあると思います。
ただこちらは、どんな硬さとして感じているかによると思います。いわゆる、お腹の張りでしたら、緊張の要素が強いと思います。
そうではなく、癒着して、体表から触ると動きが出づらい、というような感じでしたら、
収縮異常により腹膜などと癒着した硬さとして感じるものが多いと思います。この場合は、お腹全体の張りいうより、触っている筋肉や膜が、硬いという感じだと思います。
どちらに起因しているものでも、優しく腹部の筋膜リリースをするのはOKです!

Q筋膜リリース後、ひどい筋肉痛を感じます。これはどのような状態で、何が原因と考えられるでしょうか?2022/07/05追加

A

筋損傷を起こしておりということで良いかと思います。目下の対応は安静で良いのですが、今後の注意として、このようにもみ返しが強く出る理由(筋肉を痛めやすい理由)は、
・凝りや張りが強い
・細胞自体の準軟性が乏しくなっている
・血管の柔軟性が低下し内出血しやすい       などです。
上記のようになる原因は、
・活性酸素(ストレスの継続、交感神経に偏った活動や思考、姿勢不良や体力低下 など)
・糖化(高血糖の食習慣、元々の体質や生活習慣の影響による糖代謝不良 など)
・手術や大きな怪我の経験(損傷部位や手術部位の脆弱化 など)
・姿勢不良や運動不足(職業病、昔行っていたスポーツ、妊娠出産 など)
・呼吸循環の低下(緊張しやすい気質、ストレス、活性酸素や糖化 など)
・腸内環境の不良(食事、内臓下垂、運動不足、便意の我慢、元の便秘体質 など)
・皮膚の脆弱化(アレルギー、活性酸素、糖化、血流不足、腸内環境 など)
いろんな原因が考えられ、一つでないことも多いので、何かピンとくるものがあればですが、平たく言うと、
①元々の皮膚や細胞が弱りやすい体質
②生活習慣(姿勢改善、運動習慣、腸内環境、生活リズム、ストレス管理、食事習慣、栄養管理)
のどちらかで、②の場合はそのまま不足しているところを対策。
①の場合も、多くは②でどれだけ補えるかが大事です。
筋損傷の修復過程で出る発痛物質が、筋膜などを刺激することで痛みが出るのですが、元の筋肉の血流が滞り気味だと、発痛物質の反応自体も遅れて出るので、痛み出るタイミング自体に個人差があります。
また、リリースしている時の痛みに敏感か鈍感かも、筋肉の硬さや、血流がどれだけ筋肉などの組織に行き届いているかどうかで個人差があるので、痛みに鈍感な方であれば、リリース時に無理してしまいやすい
というのもあるかもしれません。
なので、概ね後になって痛みが出ることは共通かと思いますが、痛みの経過についてその人が主観的にどのように感じているかは、割とバラバラかもしれません。

Q「後頭部リリース」僧帽筋・後頭下筋群の付着部分・上項線の辺りに、仰臥位でボールを当てて頭の重みをかけてリリースする方法なのですが、NGな方はいらっしゃいますか?

後頭部リリースをご体験されたお客さまで、以前に一度、頭の血管が圧迫される感じがする、と危険な感覚を訴えた看護師さんがいらっしゃったそうです。
基本的には皆さんとても心地よく、楽になられるのですが、後頭部リリースが向かない方や注意が必要な方はいらっしゃいますでしょうか2022/08/26追加

A

こちらは元々頸の緊張が入りやすい方では起こりやすいかもしれないです。ボールの圧迫そのもので高血圧を誘引するというよりは、ボールを当てたときの圧迫や、ポジションなどで、くびの緊張が高まり苦しくなり、血圧も影響する、という方が強いような印象があります。

どんな人かというと、枕をして寝ると頸が辛くなったり、頭が痛くなったりする人などです。
このような人は普段から枕をしなかったり、タオル枕などで低くしていることが多いです。
あくまで印象ですが、その方が、上記のような状態にもしあてはまるのであれば、頸や、脊柱全体の状態を整えることや、呼吸を整えることなどが、良い方に働くことが多いと思います。
上記に当てはまらなさそうでしたら、なにか他に明確な問題があるかもしれないです。問題があるとしたら血管系がまず疑わしいので、対応としては、即、脳神経外科です。いずれの場合も対応が分かりづらかったら、一度中止をし、脳神経外科でも良いと思います。

Q筋肉痛について教えてください。運動して筋肉痛を感じる際や、体を使う作業をして疲れや痛みがある箇所を筋膜リリースすると筋肉痛が和らぎます。

これらは、筋肉痛でしょうか?また、筋肉痛の際にリリースを行っても良いででしょうか?2022/09/26追加

A

筋肉痛は、そもそも定義づけが曖昧なものです。

一般的に最も言われている筋肉痛のメカニズムは、筋肉の負荷により炎症が起きている状態です。

おそらく、ご質問の中に出てきている痛みは、筋肉痛とは別ものだと思います。

筋肉が損傷していないから、リリースに対して良い反応をするのだと思います。

筋肉が炎症を起こしていない場合でも、筋疲労によって代謝物の蓄積で頭痛物質が出ることで痛みを感じることもあります。

その場合は、リリースによって循環を促すことで解消する可能性があります。

Qメニエール病に良いリリース方法はありますか? 2022/11/5追加

A

メニエールは、内耳に過剰な量のリンパ液がたまり、三半規管に影響を与えている状態です。リリースで対応するとしたら、
「直接の原因になっている耳にアプローチをする」以上に、「全身の体液循環の滞りを減らし、自然な循環を促していく」という形が大事かと思います。
全身の体液循環の滞りを減らすためには、
体の、「左右バランス」」「上下バランス」「前後バランス」「インナーとアウターのバランス」「物質と非物質のバランス」「筋骨格と内臓のバランス」「自律神経・免疫・ホルモンのバランス」などバランスを整えていくことが大事です。
リリースでは、特に全身リリースをすることによって、これらを満遍なく整えることができると思います。
また、耳につながる歪みとしては、頭蓋骨の中の1つ「側頭骨」は影響しやすいです。
側頭骨は、骨盤の歪みとも関連が深いため、骨盤から脊柱にかけての歪みが整うことで、連動して整いやすいです。
リリースとしては、大臀筋、中電筋、腰方形筋、大腰筋を整えることで、骨盤から脊柱の歪みと、深部の循環へのアプローチが同時にできるので、良いかと思います。
その土台を作った上で、頭頂部、側頭部、脊柱起立筋をマイルドにリリースしていくのも良いです。
内部的な問題は、少しの違いで症状が悪化も軽減もしやすく、トライアンドエラーにもなりやすいです。
上記は一般的な対応ですが、実際には、思考のパターンや細かい生活習慣、体質など、いろんなことが症状に絡むため、
何より、リリースをお伝えする側とされる側で、圧倒的に相互の信頼関係が重要です。
症状が良くなっている時も、そうでない時もお互いの相談のもと試行錯誤したり、あるいは悪くなってしまった時でも、関係が切れてしまわないための事前の説明と、すぐに専門機関に相談できる事前準備の両方が大事だと思います。
また、あくまで私たちが専門にしていることは医療でなく、体の土台作りであること。
そして、その体の土台づくりこそが、医療でも対応できない、本当にお相手の健康を長期で保つために何より大事なことなのだということを念頭に、医療と役割分担を明確に取り組むということも意識して行けたら、メニエールのような内部症状を抱えた方に対しても、お役に立てることが大いにあるのではないかと思います。
お相手の個別の状態を踏まえた対応について、お電話などで直接ご相談にも乗りますので、仰ってください。どうぞよろしくお願いいたします。

Q坐骨神経痛に悩んでいるお客様がいます。リリースでアプローチできることはありますか? 2022/12/14追加

A

中臀筋以外では、大臀筋、腰方形筋、腸脛靭帯、大腿四頭筋、広背筋など骨盤と股関節の動きに影響するところは影響しやすいです。
また、脊柱起立筋など後ろのラインも大事です。
ただ、基本は全身リリースで、局所をたくさんやるよりも、全身リリースで全体性を整えた方が、結果的に症状は減りやすいと思います。
全身リリースを行った後に、症状が1-3割でも現象すれば良い感じです。その上で、局所をリリースしてあげるのが良いと思います。

Q筋膜リリースボールと筋膜リリースガンにはどのような違いがありますか 2023/1/20追加

A

筋膜リリースボールと ガンの主な違いは 「目的の違い」です。
筋膜リリースガンは、 主に凝りの解消。 リリースボールは 全身調整。
勿論使い方次第で、 双方の目的が重なることも ありますが、 リリースボールの強みは ボール自体の性能と、 誰でも再現性高く できるよう使い方が 体系化されているところ にもあると思います。
もちろん、 リリースガンも 使い方自体は 難しくないのですが、 医療機関で注射などで 筋膜リリースをする のと同じで、局所を しっかりリリースできても 全体が整っていなかったり 固まってしまう根源が リリースできていない場合 戻ってしまうのです。

ですので 根本改善を目指す際 どこを解したら良いかの 見立てが難しくなるので、 全身調整が臨める ボールリリース とても良いと思います。

Q坐骨神経痛改善のお勧め筋膜リリースはありますか 2023/1/23追加

A

坐骨神経痛が酷く悩まれているとのこと。
中臀筋以外では、大臀筋、腰方形筋、腸脛靭帯、大腿四頭筋、広背筋など骨盤と股関節の動きに影響するところは影響しやすいです。
また、脊柱起立筋など後ろのラインも大事です。
ただ、基本は全身リリースで、局所をたくさんやるよりも、全身リリースで全体性を整えた方が、結果的に症状は減りやすいと思います。
全身リリースを行った後に、症状が1-3割でも現象すれば良い感じです。
その上で、局所をリリースしてあげるのが良いと思います

Q運動前の筋膜リリースでの注意点とおすすめについて教えてくださ

どこかを局所的にリリースしてしまうと、筋出力が下がったり、カラダのバランスが逆に崩れることで、パフォーマンスが下がってしまう可能性があるかと思うのですが、具体的に、”ここ”の局所的リリースは特に避けた方が良い!と言う箇所はございますでしょうか?
また、逆に全身リリースを前提として、全身リリースはどうしても時間がかかってしまうので、運動前におすすめの部分的リリース箇所について教えてください 2023/4/26追加

A

部分リリースでオススメなのは、主に2パターンかなと思います。
あくまで参考ですが考えてみました。
パターン①(今の体を楽にするためにリリース)
・「まずは」センターラインにある安定して反応しやすい筋肉(僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋、脊柱起立筋、足裏)
・「さらに時間があったら」歪みに影響し反応しやすい筋肉(大胸筋、広背筋、大臀筋の上部、腰方形筋、腸脛靭帯)
パターン②(将来の体を楽にするためのリリース)
・「まずは」姿勢に関与し安定して反応しやすい筋肉(脊柱起立筋)
・「さらに時間があったら」全身に影響しやすい深層の筋肉(中臀筋、ヒラメ筋)
・「もしくは」歪みに影響し、ほぐすのに時間がかかる筋肉(大胸筋、腸脛靱帯、大腿四頭筋、腓腹筋)
また、バランスが崩れてしまう要因としては、特定の筋肉というよりも、
①一箇所を時間かけてやりすぎること
②左右片方だけをやること
③体の反応を待たずにほぐすこと
が関係するかと思いますので、これらを注意して行っていただければ良いかと思います。

Q乳腺炎になりかけの方は、詰まっている胸、ぱんぱんに張っている胸を、自分でマッサージして揉んでください!と言う指導を受けるそうなのですが、そんな方は、ボールで優しく胸の周りをコロコロするのはOKでしょうか?

手で揉むとは違い、ボールアプローチで気をつけるべき点などありましたら教えてください。2023/4/26追加

A

ボールで行いやすいのは、仰るように周りを全体的にほぐしていくのには良いかと思います
注意点は、体の反応をみながら行うこと。バターが溶けていく感覚を意識して、じっくり、無心でやるぐらいがちょうど良いかと思います。
ちなみに手で揉む場合も、それなりにしっかりほぐしていくかと思うのですが、体の反応をしっかりみてじっくりというのは同じく大事です。
「しっかりほぐす」と「グイグイほぐす」を、時に混同してしまうこともあるのでその点だけ注意していただけたら大丈夫かと思います。

Q筋肉が伸長しているときにボールリリースをするのと、 弛緩しているときにボールリリースするのとでは どのような違いが考えられますでしょうか?2023/11/10追加

A

筋肉が伸張しているときは、 筋腱移行部のゴルジ腱器官(腱のセンサー)にストレッチがかかりやすく、 そのセンサーからの反応で筋緊張を緩める抑制機構が働きます。 生理学的な反応により緩みやすくなるということです。
ただこの場合は優しくリリースしないと 筋肉に対する伸張刺激が加わることで、 逆に伸張反射を誘発し、筋緊張が高まってしまうこともあるため、 その点を注意して行うことが大事です。 緩めて行うときは、 アウターの筋肉の緊張を落とした状態でリリースができるため、 より深部の筋肉までリリースの刺激を届かせることができます。
この場合は、前者のように体の反応によりリリース効果を高めるというよりは、 解剖学的に当てたいところに当てやすくなるということです!

Q筋繊維に対するリリース方向の違いで起こることをそれぞれ教えてください 2023/11/120追加

A

横揺れ、縦揺れ、いずれの場合も、”不快”な痛みや違和感は、 なるべく出さずに行うことが基本となります。 (いわゆる「いた気持ちいい」のような心地よい刺激であれば良いと思います)

たとえばどうしても痛みを伴いやすい場合(血行不良老廃物が蓄積している時など)は、 横揺れも縦揺れもさせず、静止した状態で行うなどして、刺激を調整するのが良いです。

場合によっては、古傷の瘢痕組織をリリースする場合など、 不快な痛みを多少伴ってでもほぐすこともありますが、これも例外的なケースになるかと思います 。

とにかく、不快な痛みが出る場合には横揺れも縦揺れもさせない方が良いというのが基本ということ。 また、不快な痛みでなく、心地よい「いた気持ちいい」感覚の場合でしたら、 横揺れの場合は、筋肉の線維を横断するような刺激。 縦揺れの場合は、筋肉の繊維に対して並行するような刺激になるので、 押圧のような刺激のほかに、軽いストレッチ感を感じることもあるかと思います。

 

Q͡コッテいるはずなのに痛くない?!コリの強い方のリリース時の反応について 2023/11/120追加

Aほぐしていて痛みを強く感じる方もいれば、 反対に感覚の鈍い方がいます。

ほぐして痛みを感じる理由は、血流障害で痛み物質が蓄積することによります。 しかし、反対に感覚の鈍い方について感じるのは、 固まった状態が長期で続いて逆に神経的に感覚をキャッチする能力が低下されている方が多いように感じます。 とにかく正しく関節や筋肉が動かせていないことが多く、 また、心身が緊張されていることが多いので、 そのような場合には、じっくりと時間をかけて関わり、 柔らかい状態を作っていくことが大事だと思います。 行なっていくうちに、感覚が感じられるようになってくることが多いです。 感覚が鈍いからと言って強い刺激を与えると、 筋肉やその他の組織を痛めてしまうため、 あくまで他の方と同じような刺激で行っていくことがオススメです

Q低血圧や、偏頭痛をお持ちの方で、普段運動をされていない女性なのですが、リリースすることで、体の軽さや楽さというポジティブな変化はあるものの、その時々により、リリース後(翌日まで)めまいの症状が出ることがあるようです。これは、どのようなことが起こっていると考えられるでしょうか 2024/2/26

A偏頭痛持ちの方では、後頭部や頸椎の硬さがあることが多いです。

リリースによって、体幹や全身の筋緊張の変化などがあると、絶妙に頸の緊張で頭を支えていたところに変化が生じて、頭の位置をきれいに保ちづらくなり、頸の緊張を強め、目眩などがでることがあります。

気をつけるとしたら、どこかに偏ってではなく基本は全身リリースを行うということ。

また、全体的に軽めに行い、局所の刺激が少なくても、全体的に柔らかくするといろんな変化があるのだと言うことを感じていただくように声かけしていくのが良いです。

《補足》

偏頭痛は、確定診断がしづらい病気です。偏頭痛の診断は、CTやMRIなどの検査で、何も脳の異常がなかった時に、偏頭痛という診断になることが多く、その判断基準は問診が中心で、医療の中でも、多少曖昧な判断となりやすい病気という印象があります。

また、目眩=偏頭痛というわけでもなく、その目眩の原因も含め現場判断にはスキルがいるため、現実的に現場でできることは、本人がすでに病院で、偏頭痛と診断を受けている場合、

あるいはそうでない場合も、元々頭痛持ちの方が、「いつもと同じ頭痛」と仰っている場合に、それが悪化しないよう考慮して強度や姿勢を調整し、心地よく行なっていただくというところに留まる印象があります。

もちろん、後頭部や頸の緊張をきれいに整えることができれば、現場でも、ご本人の体感として「楽になった」と仰っていただけることが多いですが、たとえば、その後頭部や頸の緊張と、全身の使い方の関連をみることも、高度な見立てが必要になります。

とにかく後頭部と頸の緊張を和らげることに集中して丁寧に丁寧に、とにかく丁寧に、、、ひたすら丁寧にほぐす。

ということをシンプルにしているというのが実際のところです。ただ、重い頭を細い頸で支えているという点で、頸をほぐすというのはとても繊細なので、まずは偏頭痛に特化して行うというよりは、全身をリリースし土台の状態を整えることで、同じ偏頭痛体質の方でも、その頻度が減ったり、症状が出たときの不安定さが減ったりすることに影響できることからお役立てさせて頂くのが、まずは良いと感じます。

 

Q女性と男性の性別の違いでエラスチン/コラーゲンの構成比率は異なるのか? 2024/2/26

A男性と女性で、皮膚の弾力性・伸張性などに関する報告はいくつかあり、その中には、女性の皮膚の方が柔らかいなどの報告もいくつかですが、それがコラーゲンとエラスチンの比率が影響しているのかどうかまで報告している文献は、私の方では今のところ見つけられておらずです。皮膚柔らかさなどに影響するのは、コラーゲンとエラスチンの比率だけでなく、皮膚の厚さや皮脂量なども影響するため、この辺りが、もしかしたらまだ男女差を作っている要員に関して、分かりきっていないところなのかもしれません。明確な回答ができず申し訳ございません!また、何かわかり次第共有いたします!

 

Qエラスチンの成分を摂取することで、ポジティブな人体への変化はあるのか? 2024/2/26

Aエラスチンを直接摂取することについては、調べてみたところ、まだ検証要素が多そうな印象です。エラスチンもコラーゲンと同様、年齢の変化で低下してくるものなので、もし補うことができれば、体全体の組成を良い状態に保ちやすくなると思います。

そのために大事なことは、

・ひとつは酸化や糖化を避け、エラスチンの現象を防ぐこと。

・またもうひとつ大事なのは、エラスチンの体内での生成を助けることです。

エラスチンを体内で生成するためには、細胞生成の元となるコラーゲンの摂取は欠かせないので、そのため、良質なコラーゲンを摂取することは、エラスチンの生成を助けることにもなります。エラスチンの量を保つために、現在確実性が高いのは、この2つのようです。

コラーゲン同様、エラスチンも体外から直接摂取しその形のまま体内で使えれば、さらに体の組成を整えるために良い成果が期待できるので、その精度をどこまで高められるか、検証が重ねられている段階という印象でした

 

Q膝に水が溜まりやすい体質の方で、溜まると、抜くを繰り返していらっしゃるそうなのですが、リリースで改善にお役立ちできることはございますでしょうか?または、リリース時に気をつけるべき点などがありましたら、合わせて教えていただけますと、幸いです! 2024/2/26

A膝に水が溜まるのは、膝の軟骨が擦れて、膝の関節内に生じたその削れカスを排除するために、関節液が増えて対応してくれている現象です!

ひとつ誤解が多いのは、「水を抜くから溜まる」と言うことも巷で耳にするのですが、溜まる原因は、水を抜くからではなく、関節が擦れて削れカスが出てきているからと言うのが正確です。

なので、水がたまらないよにするためには、関節が擦れなくすれば良いということになります。

そのためには、どのような姿勢、動きを行なった時にも、「関節が安定していること」「かみ合わせよく動いていること」が大事です。

リリースでは、全身リリースによって、全体の筋膜の歪みを整えることが土台で、その上で、大臀筋、大腿四頭筋、腸脛靭帯、など、股関節・膝のかみ合わせに影響する筋肉のリリースは大事であると考えます